無計画なひとり旅で自分探しをすればあなたを成長させてくれます

自然に生きる暮らし術
無計画なひとり旅で自分探しをすればあなたを成長させてくれます
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僕は旅行が好きです。
旅をする目的って人によってそれぞれあると思いますが、僕の旅の種類は主に2つに分類されています。
友達や家族と行く旅先の観光が目的である計画的な旅行と、1人でやりたいことをやる無計画な旅です。
大半の人が想像する旅行というのは前者を指すことが多いと思いますし、ひとり旅の何が楽しいのか理解すらしてくれないことの方が多いです。
ひとり旅って自分探しの旅でしょ?なんかそうゆうのはクサくて私はいいや、なんて人もいると思います。
あるいは、ひとり旅を試しにやってみたけど全然楽しくなかった、という方です。
僕の周りを眺めてみても、ひとり旅を好んで(つまり一度だけでなく定期的に)している人は30人に1人程度くらいが僕の主観です。
つまり全体の数%しか体験したことがないか、その魅力に気付いていないのです。

僕は定期的に体が、心がひとり旅を求めます。何かが足りなったり今の生活に違和感を感じたりするとふと、ひとり旅をしてみたくなるのです。それは一人暮らしのときも、結婚してからも、子供が出来てからも、妻には無理を言ってひとり旅をしています。
そんな、ひとり旅で得られるものは何かを僕なりに説明したいと思います。

初めてのひとり旅で衝撃を受けた話

僕が初めてひとり旅をしたのが大学時代に行ったアメリカ旅行です。
しかも初の海外旅行でひとり旅、英語もまともに話せないのにホテルも予約せずの無計画旅行でした。
当時は、今後の自分の進路について悩んでいて、いつもサボって遊んでばかりの大学生活、本当にこのままで良いのかという焦りのようなものがありました。
「ここで悩んでいても何も変わらない。だから新しい世界を自分の目で見てみたい」という思いがあったのだと思います。
自分へのチャレンジでもあり、何か新しいことを体験したいという好奇心からでした。

初めての長時間の国際線で機内食を選ぶ時のChicken or beef ?の返答に緊張し、到着してからの英語での入国審査に戸惑い、見様見真似で電車に乗り、それから自力での宿探し。
まだスマホなんてない時代だったのでインターネットには頼ることができません。
「地球の歩き方」を片手に本当に心細かったです。

伝わっているかも分からない英語でアピールし、こうしたいんだという意思をはっきり示さないと相手に伝わらないんだということを学び、恥ずかしさを捨てて必死になりました。
やっとのことでホテルは見つかり安堵します。

ちょうどそのときにWBC(ワールドベースボールクラシック)が開催されており、日本対アメリカ戦をアメリカで観て、シアトル・マリナーズでヒーローであるイチローが日本代表として大活躍するという、よく分からない立場でテレビ観戦していたのがとても鮮明な記憶に残っています。
そんなイチローの活躍で日本人であることに誇りを思いながら、僕も必死にチャレンジをします。

なんとかホテルは泊まれたし、電車も乗れたし、行きたい場所にもたどり着くことができた。
目的にひとつだった、かつ有名な「HOLLEYWOOD」の看板も見ることができた。

そこで、勢いで飛び込んでみても「人生なんとかなるもんだ」ということを体感し、それがのちの自分の生き方、価値観が形成されていくことにつながります。
まずは飛び込んでみなさい、あとは誰かが助けてくれるし、底力でなんとかなるものだから。
最悪死ぬことはないんだよと。それがそのときの経験から得た良い経験でした。

この初海外ひとり旅で気付いたことがある。
外国の人はみな他人でもとてもフレンドリーであるということだ。
道を歩いていて、すれ違ったジョギングをしている女性がハローと言ってくれる。
すれ違って目が合ったらにっこり笑ってくれる。電車で隣の人と会話をする。
コンビニでも必ずジョークを飛ばしあいながら会話をしてレジ打ちをする。
必ず「ありがとう」と言って店を出る。
アジア人である僕にも関係なく接してくれることに衝撃を受けた。
日本はなんて他人に無関心で愛情がないのだろうと感じた瞬間だった。今まで普通だと思っていたことに疑問を持った瞬間であり、固定概念が変わった瞬間でもあった。

よく日本人は親切丁寧だと言うけれど、それは少し違うと思う。
困っている人に対して、特に外国人のように外から来ている人に対しては、比較的抵抗なく声をかけたり人助けはする。それは目の青い外国人は特別だからという前提があるように思う。
日本人同士、例えば平日の朝に通勤して同じ車両に乗っている人に対しては無頓着だし無関心だし、何があったってなるべく関わりたくないと思っている。
すれ違ったり目が合ったって他人に挨拶なんてしますか?逆に挨拶されたらそれだけで警戒すらしますよね。

僕の場合ですが初めてのひとり旅で学んだことは以下のことでした。

「なんとかなるからまずは行動する」:
どうしようと悩んでいても解決しない、分からなくても、相手に迷惑かかっても良いから、まずは思い切って行動してみることが大事。結果的になんとかなるのだから。
「相手に伝わるように、シンプルに意思表示をすること」:
日本人は前置きが長い。〜という理由で〜だから〜したいんです。という表現をする。相手を敬い気遣って表現することは日本独自で良い風習ではあるが、結果として何をして欲しいんだ、という大事なところが伝わらない。特に外国人相手では何も伝わらない。シンプルに、「〜をしたい、〜をして欲しい」だけで済むことなのに。
「日本人は冷たかったんだ」:
誰に対してもフレンドリーであることを実感した僕にとっては日本人は冷たいというか、無関心だと感じた。だからと言って日本でアメリカ人ぽく振る舞っても周りから浮くだけだから、少なくともたとえばレジで一言「ありがとう」、飲食店で「ごちそうさま」という慣習をつけるようにした。なかなか、難しいし忙しかったり心に余裕がなくなるとその一言さえ出なかったりするんだけれども。

初めてのひとり海外旅行は、そんなたくさんの刺激や固定概念が変わった瞬間を体験できた出来事でした。
そしてそのときの体験や感じたことを自ら考え、何かしらの結論を出してそれを自分の中に吸収する。小さな体験ひとつひとつが自分を形成する出来事につながっていたことに、だいぶあとになって気づくことができました。

ひとり旅で何を得ることができるのか

たった一つの旅で得た体験から多くの意識変化があった。
それは人に、先生に、本に言われたからやるとか、書いてあるからやるとかではなく、自ら体験し考えたうえに自分が出した結論だから、自然を身についていくことでもある。

本に「なんとかなるからまずは行動しましょう」と書いてあって、「そうなんだ!」と心から納得する人はどれだけいるでしょうか。
大抵の人は「それはポジティブ思考だからできることだよ、やって失敗だってするだろ、そんな簡単にまずは行動といわれても〜」なんていう不平不満を吐く人がほとんどじゃないですか?
それは自らが体験しその感覚を味わっていないから納得できないのは当然のリアクションだと思います。

話をひとり旅に戻します。
それで、このような経験は「ひとり旅」でのみ会得することができる心の変化なのです。
友達や家族と旅行すると、必ず心と意識が内向きになり仲間内の範囲から出ることがないのです。
とても単純な話です。
たとえば道に迷ったとき、友達がいれば友達同士で解決してしまいます。
1人であればその現地の人に訊いてみようと思います。つまり自分の外と触れ合う意識が自然と生まれ、それが刺激になり新しい経験となるからです。
1人であれば自分以外の人に拘束されることはありません。思うままに、自由に行動ができます。
自分自身と会話し、その地の文化や風習を素直な自分の感想で受け入れることができます。
心も開放的になり、見えていなかった自然の偉大さに気づき、感動することができます。

旅は無計画であることも大事です。
一期一会を大事に、そしてひとり旅の大きなメリットでもある自由時間を、わざわざ自ら時間的拘束をする必要はありません。
無計画といっても、程度はありますのでさいていげん行きたいところは下調べをし、初泊だけは宿を予約していくことから始めても良いかもしれません。
不安だと思いますが、繰り返すうちにその不安とドキドキを楽しむ余裕が生まれてくるはずです。

ひとり旅をするタイミングについて

僕は普段都会で生活をし、忙しい日々に追われています。
そのストレス発散はたとえばジムで汗を流したり、銭湯に行ったり、お酒を飲むことで比較的すぐにリセットされる体質です。すっきりすると大変だったことや嫌な記憶を薄れさせてくれます。
けれど、ひとり旅をしたいという衝動が起きる時は、そのようなリフレッシュしたい!という気持ちよりも、いまこの現状を変えたい!という漠然とした理由がいつも付いているように思います。

つまり自分自身が迷ってしまっているときや自分探しを求めているとき、あるいは出会った事のない新しい自分の感覚に出会うため、とも言えると感じます。

ひとり旅の魅力は現地で出会う知らない人との交流ができるから好きだ、という方も多いと思います。
僕もそれは好きですし、ひとり旅の醍醐味だと思いますが、知らない人と出会うことを目的とすべきではないと思います。その出会いで、刺激で、会話で得られる自分の感覚や感じることを大事にしてほしいと思います。

そのためには、せっかく自分ひとりなのだから念密に旅行計画をする必要はないですよね。
そのときの気分、天気に身を任せて自由気ままなひとり旅を満喫すればきっと新しい自分に出会えるはずです。

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