【材料費1300円】木製の自作コンポストで放ったらかし生ごみゼロ生活をする〔No.1:DIY容器作り編〕

自然に生きる暮らし術
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いつかはやりたいと思っていた生ごみコンポスト。
野菜の皮やコーヒーかす、魚の骨などの生ゴミが無くなったら、週に二回の燃えるゴミ量が格段に少なくなるんだろうなぁ。週に一回以下に出来そうだなとは思いつつ、踏ん切りがつかないでいた。
市民農園の抽選にあたり、今年は畑を始めることから有機の堆肥が欲しいなぁと思ったのが原動力となり、自作のコンポストボックスを作ることにした。

ダンボールコンポストやら、バケツコンポストやら、色々悩んだ挙句、敷地内の花壇における土壌と繋がったコンポストが一番手間がかからず、ベストであると判断をした。

なるべく費用はかけず、市販のコンポストアイテム(バケツやピートモス、キエーロ)は使わずに、庭が小さくても置けるコンパクトなコンポストを目指しました。

ダンボールコンポストは確かにお金が掛からずすぐに出来ますが、耐久性に難あり、雨ざらしにも出来ませんしね。。長期に使え、見た目もオシャレなボックスを作ってみたいと思います。

高倉式コンポスト化手法とは

色々と調査をしているうちに「高倉式コンポストメソッド」なるものを発見しました。
少々手はかかるけど、分解が早く、匂いも少なく、家庭でもコンパクトにできる方法とのことで
この方法をベースに自分なりに改良した方法を試してみたいと思います。

参考リンクこちらが参考にしたサイトです。

https://kitakyushu.iges.or.jp/publication/Takakura/Takakura%20Compost%20Manual(J).pdf

木箱のコンポストボックスをDIYする

毎日の生ゴミ量からコンポストのサイズを決定する

一般的な家庭の一日に出る生ゴミは500gくらいだそうです。
その場合、必要になるコンポストの容量は30L程度は必要になります。

一日に捨てる生ゴミは0.5kgです。年間にするとなんと180kgになります。
それだけの量のゴミを削減することができるようになります。

目安のサイズとして、30cm x 30cm x 40cmだと36000cm3なので36Lですね。
この程度のサイズであれば一般家庭に必要なごみ処理能力を確保することができます。

これを基準に、自分の家庭から出る生ゴミ量と、コンポストが置けるサイズ上限の調査をしてください。

我が家には沿道に奥行き45cmくらいの花壇があります。そこの一角にコンポストボックスをおくことを考えましたので、外寸の長さ上限は40cm程度とします。
また、臭くならないようになるべく通気性が良く、放っておいても湿度が勝手に調整され、手間のかからない底板無しのコンポストにします。

僕は三人家族なので、30cm程度のコンポストで十分ではありますが、余裕を持って35~40cm程度のサイズにすることにしました。

一日に出る生ゴミ量:コンポスト最大容量=500g : 30L=100g : 6Lの比率でどの程度のコンポストが必要なのかを計算してみてください。

設計図の作図と材料の調達をする

設計したコンポストボックスはこちらです。
通気性を持たせるため、また耐久性を持たせるため合板ではない木材を使用する前提です。
費用は最小限にするために、ホームセンターで一般的に売られている6ft = 1820mmの母材から効率よくとれるちょうど良いサイズとします。

コンポスト容量の早見表です。
板材は6ft=1820mmを母材にした時の、内容量になります。
僕の場合は36cmのサイズで高さは45cmとしました。その時の容量は54Lとなります

このコンポストボックスの早見表でご自身の家庭に必要な容量から、ボックスのサイズを決めて下さい。

選んだのは杉の貫板 T13mm x W90mm x L1820mm を5ピース購入します。
6ピースセット価格で1180円でした。(このうち5枚使うので980円)
SPFの1×4材よりも安いです。インテリアに使うわけでもないのでこの杉の荒材をカットして使うことにします。

こうすれば繋ぎ合わせた隙間が通気口となり、調湿された空間を作ることができます(たぶん)。

コンパネも考えましたが耐久性と見た目を考え、一枚板から切り出すことにしました。

これを5枚積み上げれば90mm x 5 = 450mmの高さのボックスになります。

母材からの切り出しを持て余すことない寸法に調整すれば、材木を残すことなく使えます。
基本的に一番安くて種類が豊富なのは6ftサイズ=1820mmと思いますので、そこからちょうど切り出せるサイズにすればお安く仕上がります。
外寸40cm弱であれば、5等分が出来る360mmくらい、もうひとまわり大きくしたければ4等分にすれば450mm程度の大きさが出来上がります。
逆にもっと小さくしたければ6等分で300mm程度でカットすればOKです。

1820mmの板から何等分にするのか、また高さをどれくらいにしたいのかによって、必要な枚数が変わってきますので注意して下さい。

僕の場合は36cmサイズのコンポストが出来るよう、5等分でカットします。
L=1820mmで売られていた実寸の板材の長さはL=1825mmでした。
これを5等分すると365mmですが、カットした時の刃の厚みを差し引いてL=364mmとしました。
横板5枚 x 2セット、妻板5枚 x 2セット、そして、天板の蓋は5枚枚使い、ぴったり切り出した25枚を使います。
この364mmの板を25枚用意します。1820mm x 5ピースぴったり使いました。

また、板材同士をつなぐ為の角材も杉角材30mm x 24mm x 1820mmを二つ購入します。
一つ158円でしたので二つで316円です。
この角材は少し長くカットして土に刺す杭の役割も兼ねます。

材料母材
・杉の貫板 T13mm x W90mm x L1820mm x 5枚
・杉の角材 T24mm x W30mm x L1820mm x 2本

加工(カット)パーツ
・天板、横板、妻板用: T13mm x W90mm x L364mm x 25枚
・つなぎ合わせの角材(足の杭): T24mm x W30mm x L500mm x 4本
・天板(蓋)の取手用: T24mm x W30mm x L320mm x 2本
余り:角材T24mm x W30mm x L1000mm

カットするのに使う刃の厚み分を考慮してください。
ボームセンターでカットしてもらう場合は刃が厚いのでカットするたびに2〜3mmほど無くなると思ってください。

サイズが異なる箱を作りたい場合は事前に何枚必要なのかを確認してから作業をしてください。

板材のカットをする

準備が整いましたので木材のカットをします。

1820mmの貫板5枚を束ねて、クランプでガッチリ固めて一気にレシプロソー(電鋸)で5等分にカットします。寸法通り取れれば4回カットするだけですね。

さらに、繋ぎの角材は500mmで4つカットします。
1820mmの長さから3つ=1500mm取れますので、残りの320mmの角材は天板の蓋の取手にします。
さらにもう一つの角材から、500mmを一つと、もう一つの取手320mmを切り出します。
こちらは手鋸で簡単に切れます。

余った木材は、ちょうど角材1000mmだけです。これは将来のDIY使えますので保管しておきます。

角材の片方の先端は、土に刺さりやすいようにレシプロソーで先端を少しだけ尖らせます。適当に。

これで木材の準備は完了です。

塗装は自然由来の柿渋で

切り出した杉の板材をそのまま使っても良かったのですが、より防腐、防虫効果を高めるために塗装をすることにします。

その塗装も自然由来、昔ながらの柿渋でちゃっちゃと塗ります。
たまたま柿渋が余っていたので、余りを使うことにしました。

ちなみに研磨も何もしてません。

柿渋は水みたいな液体なので、とても塗りやすいです。
板材25枚+角材の塗装は10分くらいで終わりました。

すぐに乾燥して、赤身がかった、杉の色味にとてもマッチした良い色に仕上がりました。
と思ったのですが、翌日比較してみたら、あまり色の変化がないですね。

塗装前後の比較写真です。

防腐防虫を期待しているので、良かったとしましょう。

ビスで箱型に組み立てる

ここまで来たら、あとは組み上げるだけです。
インパクトドライバーで設計図通りに打ち込みます。
端に打つので木が割れづらいビスを使うことをお勧めします。

ビスの長さは30mmくらいがちょうど良いです

天板の蓋の取手は少し寸足らずですが、5枚の板材を繋ぐ用途でもありますので5枚の板を繋ぎ合わせます。

角材の足は、土に固定する杭代わりにもなりますので、少しだけ先を尖らせます。


これで、コンポストの箱が完成しました。
木目が綺麗な、素敵な箱に仕上がりました。

次は土壌作りを行います。

次回へ続く。

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