コンポスト生活から3年が経った心地よい暮らし

自然に生きる暮らし術
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久しぶりにコンポストの投稿。
「1300円で自作コンポスト」というブログを書き、実際に僕も運用を初めてからもう3年が経ちます。さて、現在コンポスト生活はどうなっているのか、暮らしの変化やコンポスト堆肥の活用も含めて書いてみたいと思います。

コンポスト生活3年目の今

ゴミ捨てルーティーンが定着

毎日の生ゴミ量は、400グラムのヨーグルト容器に収まるくらい、だいたい150グラム〜300グラムと言ったところ。基本的に鳥の骨以外すべての生ゴミはコンポスト行きです。
分解しやすくするために細かく裁断することもなく、余計な手間はかけていません。
我が家ではベランダにコンポストがあるので夜間は暗くて視認できないため、大体翌朝起きて、ゴミ捨て作業をするタイミングでコンポスト投入、軽く撹拌して終わりです。

ゴミが無駄になることもなくセルフ資源化する地球に優しい活動だという認識もあることから、今まで面倒だとも思ったこともなく、ほぼ毎日毎朝コンポストの様子を眺めております。

ゴミ捨ての頻度について

生ゴミが排出されなくなったことから、通常の燃えるゴミ頻度は大幅に減りました。我が自治体では燃えるゴミの日は週に2回あります。コンポスト生活以前は10リットルのゴミ袋がすぐに満杯になり、週2回必ず出していました。
ちなみに我が自治体の燃えるゴミ袋10リットルの価格は1枚あたり20円です。コンポスト以前は週に2回消費していましたので月に160円、年間で1920円のゴミ代でした。

そしてコンポスト生活から燃えるゴミを出す頻度は2週間に1回程度に減りました。年間で480円ですね。

値段的な経費削減は1500円程度になりますが、それよりもゴミ出しをする頻度が減ること、室内に生ゴミの匂いがしなくなることの方がメリットがあると思います。

燃えるゴミから生ゴミが無くなると捨てるものがほとんど無くなりますね。燃えるゴミに入れるものは掃除機のホコリゴミ、ティッシュ、紙ゴミプラごみに出せないようなもの、などに限られるので一気にゴミ量が少なくなりました。

夏場、冬場のコンポストの様子は?

こちらが現在のコンポストの様子です。色褪せましたが壊れることもなくバリバリ現役です。

夏の時期は2週間ほどですぐに分解されているようです。暑さで乾燥気味にもなるので、定期的にお水を投入することもあります。逆に冬場は微生物の活動が弱くなるので分解に1ヶ月以上かかっているように思います。なので冬場はコンポストの中身が増えてしまい、だいたい寒くなってから3ヶ月ほど経過する2月頃に堆肥化された堆肥を取り出して基材と発酵促進のための肥料を投入する切り替え時期が必要です。

コンポストの水分量は、しっとりとした土が目安です。森のなかの落ち葉の下に埋まっている土の匂いがする湿った腐葉土のような、あの感覚です。自然が生み出す最適な土壌の水分量は、その中の土壌生物にとって最適な環境なんですね。この環境が維持されていれば分解発酵は早く進みます。

匂いとか虫とはどうなの?

コンポストを始めて1年目の夏は大量にミズアブやらコバエが湧いて虫対策をしなければいけないこともありましたが、現在は安定してきたように思います。
それでも夏場はたまにコバエが出たりもするのでその時は90リットルのゴミ袋で覆ってしまい1週間程度蒸し焼き状態にすると元に戻ったりします。特に魚の骨など動物性のものを投入してしまうと発生する傾向があるように思います。
どうしても虫が気になるようであれば植物性のものだけ投入すれば虫の発生は減るかと思います。

匂いは、ほとんど無くベランダの窓を開けていても気になることはないです。コンポストの中の微生物の量や種類が安定してきたのだと想像しています。

冬場は虫も匂いも全く問題ありません。たまにミズアブのサナギを見かけますが気にしません。そのまま撹拌するだけ。

堆肥取り出し、基材入れ替え頻度について

僕はだいたい年に2回、堆肥の取り出し作業をしています。1回目は真夏を除く初夏か晩夏あたり。2回目は冬場の時期。中身が増えてきてコンポスト容器の底までスコップが届かなくなった頃に堆肥取り出し作業を行います。

その手順としては、大掛かりなこともせず、ただ底の方の堆肥をスコップですくい取り、投入したての未完熟な上の層あたりの堆肥を残します。大体作業前の容積の1/3ほどを残す感じ。

取り出し方は、ふるいにかけることもせず、真っ黒で土っぽくなっているものをバケツに移していく感じ。1/3ほど残すのは未完熟という意味もあるけどここで育った微生物を残しておくことが大事であるからです。

取り出した堆肥はこんな感じ。卵の殻などはまだ原型を留めているけど気にしません。取り出した堆肥はそのまま既存のプランターや花壇にばら撒いたり、古くなった培養土と1:1くらいで混ぜて肥料なしプランターに投入し新たに種まきしたりしてます。

堆肥を取り出したあとは、取り出し前の1/3くらいを目安に古い培養土、米ぬか、油かす、EM菌液などを投入。

つまり、取り出す前のいっぱいになった容積の2/3を堆肥として取り出し、1/3を追加で基材投入するので、最終的には元の容積の2/3程度になるということですね。

基材を投入して3日ほど放置しておくと発酵が始まり50度くらいまで温度が上昇。その後はまた通常運転が始まります。

発酵促進のためのコツについて

僕は定期的に月1回程度かな?精米機で出てくる米ぬかを500mlくらい入れてます。更に堆肥取り出し時には米ぬか油かすなどの園芸肥料とともに自家培養したEM活性菌も入れています。EM菌な無ければ味噌やヨーグルト、納豆などの発酵食品を少し入れておくことで微生物の働きが活性化するので僕の場合は少なくとも年に1回は入れるようにしています。

それ以外のメンテナンスやお手入れは今のところ特にしていません。きっと人によってはもっと手間をかけたりしているのでしょうが、負担にならない程度の範囲は人それぞれですので、僕は現在のところ上記のような方法で適度にコンポスト生活が続いています。

コンポスト生活を持続するためのコツは?

コンポスト生活で何よりも大事なのは続けていくこと。

続けていく理由やメリットはたくさんあります。その恩恵を受けながら自然にとっても、自分にとっても良い双方にとって有益である関係性が持続していくコツです。

よくありがちなのが面倒くさくなってしまう、ストイックになりすぎてしまう、虫が嫌、などで続けていくことが出来ない原因です。

たとえばコンポストしているのにゴミ捨て頻度が減らない、堆肥が有効活用できていなければ自分にとってのメリットが無くなりますので続けられない原因となりますので、コンポスト化によるメリットは最大限使うことをおすすめします。またストイックになりすぎることも疲れてしまう原因です。全部細かく仕分けしてコンポストしなきゃ!なんてことは考えなくて良いと思っています。たまにはゴミ箱に捨ててしまったって罪悪感を持つ必要はありません。虫だって見方を変えればこの虫たちも分解者の一部です。そして少し虫が湧いたからって自分の不利益になることはあるでしょうか。
コンポスト生活をしていると植物や虫たちとの距離感も変わってきます。既成概念で嫌!と思っていたものたちも気づけば人間の仲間だって思うときがあるかもしれません。

コンポスト生活は持続可能な暮らしを実践する第一歩だと思います。都会だってマンションだってやろうと思えばすぐに始めることができます。出来ない理由を探して躊躇ってしまうより、まずやってみてから自分でなにかを感じてみることがとっても大事なことです。

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