ポジティブ思考ができない人はニュートラル思考をしてネガティブ思考から脱却する

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よくネガティブになって落ち込んでいたり不安や心配で押しつぶされそうになっているときに、たとえば友人に相談して「ポジティブに考えなよ!」なんて言われるけど、内心はそれが出来るんだったらやってるわアホ!なんて思いませんか。
そう簡単にポジティブになれるんなら苦労することないです。そうですよね。
そして、わかってはいるけど、それがどうしても出来なくてネガティブ思考になってしまうんですよね。
そんな思いをもっているのなら、ポジティブになる前に、まずは「ニュートラル」になってプラスでも-でもない、中立な気持ちになってみましょう。ニュートラル思考という僕の考えを紹介します。

ネガティブ思考の人は簡単にポジティブ思考になれない

たくさんの自己啓発本を読んでも、書いてあるのは「前向きになってまずは行動!」あるいは「頑張らなくてもよいから、今日はここまで出来た!と自分を褒めてあげる」とした考え方がたくさんあります。
けれど、本当にネガティブ思考になりがちで自分でも嫌だと思ってるし分かってるんだけど、不安ばかりが先行するし、こうしたらあの人はどう思うんだろうとか思いを巡らせたりがどうしても止まらない。

だからポジティブに考えろって言われても、それが出来ないから困ってるんだ!

それが本音ですよね。

マイナスからプラスに行くには必ずゼロを通る

僕の体験談です。僕は基本的に楽観主義でどちらかというとポジティブ思考です。
しかし忙しいうえに、追い詰められて考える余裕もなくなってしまったときに、負のループに陥ってしまいました。
いつもなら前向きになって過去のことは忘れてしまうのに、ずっと考え込んでしまう、それがストレスになる、引きずってしまうから更に悪化して。の悪循環でした。
体調も悪くなり、意欲もなくなり、全てがうまくいかなくなってしまいました。

そんな状況のなかで、「よし、ポジティブに考えよう!」と意気込む気が起きないですし、そもそもそんな状況のときになんとかしなければ、なんていう積極的解決を考えることも難しかったです。

そんなときに、僕がどのようにネガティブ思考から脱却できたのか。
それは、マイナスの状態からいきなりプラスを目指すのは無理がある。ということです。

マイナスからプラスにいくためには必ずゼロを通りますよね?
だから、まずはゼロになることを目指すことを目標にするのです。
ゼロを目指すことで何が違いますか?
それはゼロはプラスではない。ということがとても大きなことであり、さらにはすーっと感情が移行しやすい敷居の低い範囲なのです。
ゼロ、つまり中立でありニュートラルです。

僕は、ポジティブ思考になれたときにその感覚に初めて気付くことが出来ました。
ネガティブ思考からいきなりポジティブ思考になれたのではなく、ネガティブからニュートラルへ、なんどもそれを繰り返し、ニュートラルでいられる時間が長くなってきて初めてポジティブ、つまりプラスにいくことが出来ました。

ニュートラル思考とはどのようなものか?

ネガティブからニュートラルへ、ニュートラルからポジティブへ、と段階的に踏むことで、スムーズに気持ちが移行することができます。
では、そのニュートラル思考とはどのような状態のことを言うのでしょうか。

ニュートラル思考とは、つまり自分の行いや感情に対して良し悪しを判断しないことです。
ニュートラルとは中立を意味します。
中立とは見方にも敵にもならないことであり、それはつまりどんな悪いことに対しても判断を下さないということです。

ニュートラルという言葉は身近なところでは車のギヤでしょうか。
ギヤをにニュートラルにしたらどうなりますか?アクセルを踏んでも、ブレーキを踏んでも車は全く動かないですよね。あるいは坂道でギヤをニュートラルにしたら、その坂になすがまま勝手に動いてしまいますよね。
まさに、ニュートラルとはそのことであり、その感覚です。

抽象的なのでもう少し具体的にしてみます。
たとえば「今日は時間をかけて頑張ったプレゼンを上司にしたら、たくさん横槍やらダメ出しが入って相手を納得させられるような発表ができなかった。」なんて状況の場合です。

ネガティブ思考→
「あんなに頑張ったのになにも評価されなかった。自分は能力ないしどうすればいいかわからない」
ポジティブ思考→
「頑張ったけど上司の意見から今度はもっと視点を変えてもう一度頑張ってみよう」
ニュートラル思考→
「自分は自分の考えでよく頑張った。上司は違う意見だった。ただそれだけのことだ」

こんな感じです。ニュートラル思考とは、何も判断せず、評価せず、その場面に起こった出来事をそのまま受け流すような感覚です。肯定も否定もせず、その状況を客観的な視点でただ傍観するような感じとも言えます。

もう一つ、具体例を示します。
たとえば「仕事から帰ってきて溜まっていた皿洗いをしたら、妻に汚い全然汚れが落ちてないじゃない」と言われた状況のとき。

ネガティブ思考→
「疲れて協力的に家事もしたのになんで文句言われななきゃいけないんだ」
ポジティブ思考→
「ああ僕の皿洗いは雑で落ちていなかったんだな、次からは気をつけよう」
ニュートラル思考→
「疲れてるけど自分なりに皿洗いをした。けど妻が満足するレベルじゃなかった。ただそれだけだ」

自分を否定することはしません。そして他人に対して要求したり満足するような努力を考えることもしません。自分はこう思ったからこのように行動した。けれど他人とは少し意見が違っただけだ。間違ってもないし正解でもないけど、ただ自分と他人との意識のレベルが違っただけであり、逆に言うとそれがぴったり合うことのほうが難しいことなのだから、その状況に対して肯定も否定もしないで受け流す判断がニュートラル思考です。

さらにもう一つ具体例を。
たとえば「同期は皆バリバリ上昇志向で会社に貢献しているのに僕は全然できない」そんなときです。

ネガティブ思考→
「僕は会社を引っ張ってばかりで存在意義すらない。会社を辞めた方がいいんだ」
ポジティブ思考→
「人の能力はそれぞれだから比較する必要はない、自分は自分らしくやればいいんだ」
ニュートラル思考→
「同期は同期なりに頑張っている。自分も自分なりに頑張っている。今日も疲れたなー」

自分が他人と比較してできないことを悲観するのでもなく、かといって人それぞれなのだから仕方ないことだなんて楽観できないときには、自分は毎日くたくたになるまで頑張っているんだ、それだけでいいんだ。という、自分も他人も評価しないようにする考えがニュートラル思考です

人はどうしてもネガティブ思考に陥りやすいです。それをいきなりポジティブに強制的に変えようとするのではなく、その間にニュートラルな考えを挟むだけです。
ネガティブからニュートラルへ、またネガティブになるけどニュートラルに。
つまりマイナスからゼロに、すぐにマイナスになるけどゼロになら戻せる。

それを繰り返していくうちに、ニュートラルな感情が長続きしたタイミングで少しだけポジティブに変換されるのです。

マイナスからプラスにするのは難しいけど、マイナスからゼロにして、ゼロからプラスだったら出来るかも。

それがニュートラル思考という考えです。

判断や評価することをやめてしまおう

ニュートラル思考とは、過去や未来のことを思い巡らせてしまうことを強制的にシャットダウンし、何も評価せず、判断もしないことで自らの心の安定や余裕を手に入れることができます。
ネガティブに陥りやすい心や感情を、その考えてしまうことをいったん放棄し肯定も否定もしないことを目標にするのです。

今日起きたことやこれから起きることに対してネガティブな感情になりそうになったら、物事を判断しない、そのまま何も評価せず、そっと自分の横に置くようなイメージで遠いところに持っていきます。
結果的に、ネガティブに考えることがなくなり、心の余裕が出来たタイミングで自然と心がポジティブ側に移ることができます。

実はこの考えはマインドフルネス瞑想に近い考えでもあります。

いまを生きる方法〔マインドフルネス思考法〕
今をちゃんと生きてますか? 昨日の悪い出来事を思い出し思い巡らせたり、これからのことを心配し続けていたり。 そんな、過去や未来のことや他人の心配で自分がいっぱいになってませんか。 これから起こるかも分からないことに心を奪われていませんか。

僕は、ふとした瞬間にマインドフルネス瞑想をやってみようという気持ちになり、その考え方が日頃のストレスを解放させてくれる手法であったことに気付きました。
マインドフルネス瞑想なんて、なんかちょっと近寄りがたいなんて方も、この「ニュートラル思考」であれば今すぐにでも実践できる考えだと思います。

これが僕の考えるネイチャー思考的なニュートラル思考です。
少しでも気持ちが軽くなっていただければとても嬉しく思います。

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