デロンギのマグニフィカSを修理したら中身が新品になって戻ってきた

自然とテックの合わせ術
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我が家(僕)のコーヒー事情は10年前からデロンギの全自動エスプレッソメーカーに頼りっきりです。なんせ朝のバタバタ時間にボタンひとつで美味しいコーヒーを抽出してしまうのだから、家にコンビニの100円コーヒーがある感覚で毎日利用しています。

そんな毎日欠かさず利用しているデロンギのマグニフィカSがいよいよ不具合が出てきてしまったの修理をする記録をまとめました。

調べていくとそのデロンギの考えられたデザイン哲学と、ずっと長く使ってもらうためのアフターサービスに感動しましたので初期投資は高いけど結果としてのコスパはデロンギ全自動コービーマシン一択だと感じた出来事をまとめます。

デロンギのマグニフィカSの修理記録

毎日使っていたコーヒーメーカーの不具合は突然やってきた

そんな毎日欠かさず利用しているデロンギのマグニフィカS(ECAM23120)という製品は2014年に新品で買ってからほぼ毎日3杯分のコーヒーを飲んできた訳ですが、ほとんどノーメンテでここまで使っていましたが先日いよいよ水漏れの現象が。

コーヒーかす受けがいつもより水に浸り、排水トレーからも溢れ出てエスプレッソマシンを置いている台がビショビショになっておりました。コーヒーかすのトレイの中にも水が溜まってます。

水が漏れるだけでまだコーヒーは作ろうと思えば作れるので致命的な故障というわけではなく、経年による内部の水回り消耗品が原因だろうと思いますが流石にこのマシンを自分で治せるはずもなく。

水回りの不具合なのでもしかしたらOリングの交換だけで済む話なのかもしれないとも思いましたが10年分使っていますので点検も兼ねて修理に出してみようかなと思いました。

いざ、デロンギの修理を調べてみると、現在は全自動エスプレッソマシンの有償修理は定額で27500円とのこと。

なかなかの高額で躊躇すると思います。修理に3万円弱!?だったら新品買った方が良いかな?

きっと大多数が同じ感想を持つと思います。
しかしこれは後述しますが修理内容は十分満足度が高く費用対効果があると思える結果でしたので続きをお読みください。

修理受付と集荷

修理受付は電話、チャット、メールがあるようですが、僕はメールで問い合わせしました。機種や購入時期、不具合内容を伝え、有償修理の金額に同意すれば、希望日時を指定してヤマト集荷に来てくれます。集荷は依頼日から2営業日以降とのことでした。

さて、このでかいコーヒーマシンを入れられるダンボールを探すのに散々苦労し、なんとか箱詰めできたのですが、結論箱詰め不要だったようです。ヤマトさんが専用のダンボールを持ってきてくれていたので、集荷時には製品を渡すだけで良かったようです。

修理を検討している方、僕みたいにわざわざスーパーに行って大きい段ボールもらってくる必要はないですよ。

ほぼ中身新品になってない?といった修理内容だった

僕が集荷に出したのが2024/3/31、そして配送されたのが4/4だったので、到着してすぐに修理してくれたようです。超スピード対応。

そして、こちらが明細書です。

総点検してくれたようで内部の圧縮するところとか、ボイラーとか、抽出する心臓部分やら、消耗しているパーツ全て交換してくれました。そして以下が交換してくれたパーツリストです。

それぞれがどのパーツを指しているのかは定かではありませんが(パーツリストで調べれば分かります)ゼネレーター、ボイラーカバー、抽出ユニット、スライダーあたりが水漏れの原因かな?

それと追加してパワー基盤、抽出口ASSY、パワースイッチここら辺は不具合があったのか消耗していたのか汚れていたのかで交換してくれました。

全部で主要パーツ10箇所も換えてくれました。これは修理というよりオーバーホールに近いサービスをしてくれたようです。

この通りピカピカ。掃除できなくて気になっていた抽出口(見えないコーヒーの通り道)も交換してくれたのは嬉しかったです。

それぞれのパーツを個別に買ったとしたらきっとこの修理代に納まらないほど。

10年前の製品をスピーディ対応の定額の27500円は、かなり優れたアフターサービスと捉えて良いのでは無いでしょうか。なかなか今の一般的な家電メーカーができるようなものでは無いと思いました。

修理後にコーヒーが美味しくなった!

さらに想定していなかったこともありました。修理から戻ってきたマグニフィカのコーヒーはとても美味しくなっていました。

まず、コーヒーが前より温かい。気づかないうちにボイラーの不具合で設定温度まで温まってなかったんですね。なのでしっかりエスプレッソのクレマも出るようになったので風味も良くなりました、というか元に戻りました。

さらに同じ豆なのに明らかに雑味がなくなりスッキリした味わいになりました。今まできっと、汚れた配管を通って抽出していたんだろうと思います。中身がどれだけ汚れていたのか想像したくありませんが、とにかく格段に美味しくなった(元に戻った)コーヒーに大満足です。修理して本当によかった。

修理するのと新品を買うのはどちらを選択すべきか

長年使っていたものが壊れてしまった時に新品を買うか修理するかの基準は人それぞれだったり製品によって違うかと思いますが、このデロンギのマグニフィカは間違いなくしっかりメンテすれば20年は使える設計になっている気がします。それは、それぞれのパーツが交換可能に設計されており10年経ったいまでもパーツに在庫があること(というより製品自体が今でも販売されているほど洗礼されている)や、シンプルで飽きのこない耐久性を考えられたデザイン哲学を感じることが出来ました。

例えば先日、10年前に購入した東芝のテレビ(レグザ)の液晶画面を娘が誤ってモノをぶつけてしまい液晶割れをしてしまいました。修理の見積もりに出そうとしたところこのテレビの保守期間は終了しておりそもそも修理すら出来ないことが判りました。

製品のライフサイクルはその家電製品によって様々あるかと思いますが、特にソフト制御化が増えてきたり次々とグレードアップする家電は不具合が出た瞬間で買い替えという考えのもと製品ライフサイクルやアフターケアが短いものばかりです。そんな家電製品のなか、デロンギの製品は一度買ったらずーっと長く使えるから結局経済的だし、環境にも優しい。そんな製品だと愛着が湧くんだよね。

どうしても日本メーカーは多機能で付加価値をつけたがるけど、もうその考えは変えていくべきと思います。毎年新製品出すリソース割くよりシンプルで消耗品交換しやすくて長持ちする製品にすべきだよね。洗濯機だってエアコンだって電子レンジだって。

マグニフィカの修理をして、そんなデロンギのデザイン哲学が素晴らしいと気付いた一件でした。

もし今買うなら最新型のこちらもおすすめです。

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