パタゴニアにリペアを依頼をするもセルフリペアを選んだ出来事

自然に生きる暮らし術
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本題の前にパタゴニア愛を語る

パタゴニアは企業理念として環境問題に力を入れているのは有名で、それは製品の素材から、制作プロセス、販売後のケアまで一貫している。

特に素材においては僕の把握している範囲で、ペットボトルから漁網のリサイクル素材を使うことで新たなプラスチックを極力生み出さない取り組みだったり、有機栽培されたフェアトレードのコットンだけでなく、環境に優しいとされる自然農法や不耕起栽培された素材で生地を作ったりビールを作ったり。

サステナブル(持続可能)よりもう一歩先のリジェネラティブ(環境再生)を目指した取り組みをリードしているパイオニア的な存在ということもあり、その活動に支持したいこともあり僕の衣服でパタゴニア率はそれなりに多いです。

そんなパタゴニア熱が始まったのは今から10年前くらい、2014年あたりだと思う。

僕が初期に手に入れた製品はパタゴニア定番のフーディニジャケットだ。

メンズ・フーディニ・ジャケット | パタゴニア公式サイト | M's Houdini Jkt
メンズ・フーディニ・ジャケットを販売しています。パタゴニアのカスタマーサービスがご購入から修理までサポートします。製品を長くご使用いただくための製品保証や修理サービスも充実しています。悪天候に対するプロテクションを提供し、激しいアクティビティをはじめどこへでも携帯できるリサイクル・ナイロン100%製ジャケット。フェアト...

収納すれば手のひらに収まる小ささと軽さで、特に晩秋や早春時期の体温調整やクーラーの効いた施設、あるいはアウトドア、キャンプや登山時の体温低下を防ぐ装備として長年重宝してきた愛用品だ。

そんなフーディニジャケットも10年選手となり経年によるダメージがかなりひどくなってきたことあり、当然のように捨てるのでなくリペアをする選択肢を選んだ。

これは先述のパタゴニア精神でもあり、一つのものを長く使うこと尊重するからこそ丈夫な製品づくりがしっかりと反映されている。こだわった素材で丈夫、機能的だから一般的なブランドに比べたら僕の感覚的には1.5倍〜2倍くらいの値段はするのだけれど、こればかりはしかるべき対価だと納得しているので気持ちよく支払うことが出来ている。

このフーディニジャケットは今でこそ似たようなものが安価で(ユニクロなどで)販売されているが当時は唯一無二のような存在だったし、しかしそのような先駆けて作られた製品が今においてもずっとロングセラーなものが本当に多い、つまり本物の良い製品づくりをしているのも魅了されてしまうところでもある。

修理前の状況について

本題に移すと、僕のフーディニジャケットには3箇所のダメージがあり、それらのダメージはすべて種類の異なるものだ。修理対象ではないけれど、パタゴニアロゴもほとんど剥がれてしまっているのが現状。

ひとつは袖口付近の破れ、たぶんどっかで引っ掛けてしまったことからビリビリと破れが広がり、最終的にはくの字に5センチ四方ほど広がってしまったことで今回修理を決断したに至ったきっかけだ。

修理に伴い他もよく見てみると発見したのが2つ目のダメージ、これは袖の付け根(袖ぐりと言うらしい)胸側の生地と繋げている縫い目の脇あたりが5センチほど解けてしまっていた。負荷のかかる場所なのでこれは長年着ていたら仕方のないダメージだ。

3つ目はおそらくキャンプしていたときの火の粉が飛んでお腹あたりの生地に小さく2つほど穴が空いてしまっていた。

ロゴの剥がれはもはやパタゴニア製品化わからないほど。これは2019年あたりのリニューアル前のモデルでロゴがワッペンに変わる前のもの。

修理(リペア)の方法は?

さて、リペアにあたっての申込は簡単。オンラインで修理受付をするか店舗持ち込みか。

セルフリペアも紹介されているけど、僕の場合異なる3箇所のダメージをキレイに修復出来るとは思えなかったのでプロにお任せ。
直近でお店に行く予定もなかったのでオンラインで進めることにした。

修理受付 | パタゴニア | Patagonia
パタゴニア(Patagonia)の公式サイト。パタゴニアはクライミング、サーフィン、スキー、スノーボード、フライフィッシング、トレイルランニング、マウンテンバイクに最適な高機能なアウトドアウェアとギアを製造・販売しています。

パタゴニアアカウントはぜひ作っておくことをオススメします。修理代金20%オフらしいです。

製品番号は製品のタグですぐに判別がつく。製造時期も【FA15】つまり2015年秋冬モデルというとが判明。

製造時期がタグから分かるのは便利ですね。この服やら製品は何年使ってんのかなーって調べたいときありますもんね。

そしてダメージ箇所とどのようなダメージなのかを記述して受付番号が発行されたら、あとは自分で発送、受取を自宅にしたい場合は550円の送料が掛かるとのこと。発送と受取の送料を浮かせたいときは店舗での受付が良さそうですね。

修理の見積もりに驚愕

僕はクリックポストで発送(ポスト投函)したのが2024年3月18日。

その後、3月22日に修理内容の見積もりについてメールが来た。

以下がメールの内容抜粋だ

■お預かり日:2024/03/21

■修理完了予定日:2024/05/02
※修理完了後2~5日を目安に発送します。土日祝日の発送はありません。

■返却場所:指定住所へ配送

・製品名:M’s Houdini Jkt
 ・修理内容:破れ、生地抜け(10cm以内)
 ・修理箇所:左袖
 ・修理代金:1760円

 ・修理内容:破れ、生地抜け(10cm以内)
 ・修理箇所:左肩線
 ・修理代金:1760円

 ・修理内容:破れ、生地抜け(10cm以内)
 ・修理箇所:左前身頃
 ・修理代金:1760円

・送料:¥550(税込)

・合計:¥5,830(税込)

修理には1.5ヶ月ほど掛かるということと、生地の補修には1箇所につき1760円(パタゴニアアカウント割引後)ということなので3箇所に送料で6000円弱必要とのことだ。

6000円。

いやぁ、この修理価格はダウンなり防水機能性ジャケットのような数万円するような生地でも破れの補修であれば一緒なのだと思う。だって必要な作業は同じでしょうから。

しかしこれはペラペラの1.5万円くらいだったので、下手をすれば綺麗な中古品を探せばこの修理の値段で買えてしまう。

ほつれや小さな溶け穴などは刺繍し直したりリペアシール対応などでもっと安く済むものかと思っていたので、少し残念な結果となってしまった。

修理にどこまで出せるか問題は感覚的に人それぞれだと思いますが、皆さんはどこまでだったら出せますか?

僕はなんとなく一般的な製品に対して、以下のようなマイルールとオーダーで取り扱いが変わります。

  1. 新品価格の2〜3割くらいまでだったら修理、
  2. 超えるようならダメもとで自力で修理してみる
  3. それでもダメなら違う用途として使えないものか検討してみる、
  4. フリマ等で必要としている人に売る。
  5. 寄付をする。
  6. 最終的にどうしようもなければ資源化する、
  7. ゴミとして処分をする

修理はキャンセルしてセルフリペアしてみることに

ということで、修理はキャンセルし、リペアシールなどでセルフリペアにチャレンジしてみることにした。

アプリのカスタマーサポートからメールにて修理キャンセルの旨を伝えるとすぐに返事が来て、修理のキャンセル及び返送の手続きをしてくれた。

返送は1週間もかからずに配達してくれた。こちら都合のキャンセルにも関わらず配送料は無料だった。(修理後の発送は550円掛かるはずなのに)

そして粋なことに修理のステッカーまで同封してくれました。

「新品よりもずっといい」同感です。愛着も沸くし直しててもずっと着ていたい精神が込められているような気がします。今回は価格面で折り合いが付かず結局はセルフリペアをするという決断になったけれど愛情のこもったモノを自分で直してみるか、と思い直したきっかけを与えてくれた出来事でした。

セルフリペアについては次の投稿でまとめてみます。

ちなみに一般的な洋服お直し専門店での見積もりをしてみた

返却後に、機会があったので念の為よくあるお直し専門店で見積を取ってみました。

A社:全部直したら1万円超えますね。

B社:6000〜7000円くらいでしょうか。

とのことでした。よってパタゴニアの修理が決して高いわけでもないので、もし修理に出すのならやはりパタゴニアのリペアを選んだほうが無難だと思います。今回のようにやっぱり修理費高いので辞める!となっても見積もりまでは無料のようですので。

セルフリペア実践編はこちら

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