使い捨てないハクキンカイロで24時間あたたまる

自然とテックの合わせ術
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ロングセラーのハクキンカイロというカイロについて説明します。
僕も最近まで知りませんでしたが、1923年に発売され、今年で100周年となる長年愛され続けてきたエコな商品なのです。
ゴミが出ず、エコでとても暖かい昔からのカイロ(懐炉)を購入しましたので紹介したいと思います。

ハクキンカイロとは?

冬のお供でよく使用するカイロですが、通常であれば使い捨てタイプのホッカイロを思い浮かべる人が大半だと思います。寒い時期などには毎日使わなければ寒くせ生活できない、なんて人もいるでしょう。
しかし、あの使い捨てタイプのホッカイロは使用前からの発熱による化学反応を防ぐために必ずビニール個包装されていますよね。さらにプラスチック原料の不織布で覆われ使い終わったらゴミとして廃棄する必要があります。
発熱の原理は主に鉄粉、炭、水などの自然由来のものですが、化学反応が終わり冷たくなってしまうと使い道がないため、ゴミ箱行きです。
安価で簡単に暖を取れるホッカイロですが、この使い捨てカイロひとつでたくさんの原料、資源が捨てられているのです。
地球を大切にしたい今の時代において、暖を取るためだけに使い捨て、個包装、短期間でゴミがたくさんというワードに少し違和感を感じませんか。そう感じている方におすすめしたいのが、昔から使われている懐炉であるハクキンカイロという製品です。

ハクキンカイロをおすすめする5つの理由

今から100年前、使い捨てカイロの開発よりも前に、日本で誕生したカイロです。
ハクキン=白金=プラチナとベンジンと呼ばれる炭化水素の燃料の触媒効果により熱を発する技術を応用したものです。

簡単に説明すると、ベンジンと呼ばれる燃料を入れるとプラチナと化学反応を起こし発熱し、安全で繰り返し使用できるカイロです。


昔からあるハクキンカイロの特徴についてメリットについて解説します。

無駄なゴミを排出しない

なんと言っても使用する度にゴミが出ることがありません。
使い捨てカイロのように使う前に包装から出してビニールゴミをポイ、冷たくなったら不織布で覆われた本体を捨てる、なんてことが不要です。まさにゼロ・ウェイスト商品。
プラスチックフリーな環境でいられることが素晴らしいですよね。

使い捨てカイロの13倍の暖かさでロングライフ製品

その発熱量はホッカイロの13倍のエネルギーを生み出します。
氷点下でも暖かさが持続し真冬の寒冷地や屋外レジャーでも大活躍します。

サイズ展開は様々ですが、一般的なスタンダードサイズではベンジン25ccを使い最大24時間暖かさが持続します。たったの25ccの燃料で丸一日温かいなんて、とても燃費が良いですね。

また、繰り返し利用できる何年でも利用することができる環境に優しい製品でもあります。

使い捨てカイロよりもコスパが良い!

使い捨てカイロは様々なものがありますが、比較対象として安価で短時間のカイロではなく、ハクキンカイロと同様の持続時間である24時間持続タイプ(普通サイズの貼らないタイプ)で比較したいと思います。

2023年1月現在、30個で1179円でした。
よって1個あたりの費用は39円くらいになります。

対してハクキンカイロですが25ccのベンジンで24時間持続します。
ベンジンも様々なメーカーがありますが、私の使用しているNTベンジンは500ccで617円でした。
つまり、25ccあたり換算すると31円です。

比較すると1回あたり使い捨てカイロは39円、ハクキンカイロは31円と、使い捨てカイロよりもあたたかいのにコストパフォーマンスに優れていることがわかりました。

燃料の調達が容易

燃料であるベンジンは薬局やアマゾンで容易に購入できます。

また、コンビニなどで必ず売られているジッポライターのオイルや、
キャンプのランタンの燃料であるホワイトガソリンも使用することができます。
どこでもすぐに燃料を購入することができるので手間も掛かりません。

(ただし公式では指定のベンジン使用を推奨しておりますのであくまで自己責任となってしまいますが)

ちなみに、ベンジンは多少ですが灯油のような匂いがありますが、ジッポオイルを使うと匂いが少ないようです。オイルによって特性も変わってきますので、匂いが気になるようでしたらジッポオイルの利用も検討するのも良いかと思います。

使用時間を調整できる

使い捨てカイロは封を開けたら、たとえ数時間の利用だとしても使い切りとなってしまい無駄となります。

しかしハクキンカイロは利用時間の調整が可能です。

ハクキンカイロのスタンダードサイズで例に取ると、ベンジンを満タン25ccを使えば24時間、半分量にすれば12時間です。例えば午前中だけ使いたい場合だったら少しだけ、朝から夕方まで日中使いたい場合は半分量、夜寝るまで湯たんぽ代わりとしても使いたい場合は全量の25ccを注入するなど、用途に応じて調整が可能ですので燃料が無駄になることがありません。

ハクキンカイロの使い方とメンテナンス

ハクキンカイロの使い方

では実際の使い方について説明します。

蓋を開けて火口と呼ばれる上部のプラチナ触媒を取り外し、専用の容器を使いベンジンを注入します。

そして、火口を炙るようにライターで温度を上げるとゆっくりと発熱が始まります。

この工程で1分も掛からず準備することができます

火がつく訳でもなくだんだんと暖かくなるのでとても安全安心ですが、燃料のベンジンは引火しやすい燃料なので取り扱いには注意しましょう。

公式サイトで使い方の動画がアップされていますので参考にしてください。

ハクキンカイロの使い方
引用:https://hakukin.co.jp/howto/

ハクキンカイロのメンテナンス

定期的なメンテナンスは不要ですが、火口と呼ばれるプラチナ触媒は使う頻度によって1〜2シーズンで交換することが推奨されています。ライターで炙ってもなかなか暖かくならないな、と思ったり、火口の綿が減ってきてしまったら交換の目安となります。

シーズンになると需要が高まり値段も高くなっているようですので、安いときにひとつストックしておけば安心だと思います。

長く使って愛着のあるアイテムになります

冬の間はいつもポケットに忍ばせておけばいつの間にかお気に入りのアイテムとなり愛着が湧いてくると思います。ケースもおしゃれで常に持っていたくなるような素晴らしい製品で僕の手放せないアイテムのひとつとなりました。

使い捨てカイロではこの感覚にはなりませんし、古き良きものを長く大事につかう精神こそがシンプルに生活する大切な心得です。

近年は充電式カイロなどバッテリータイプのものも多く出回っていますが、バッテリー式故に重かったり、落として壊したりバッテリー消耗で使えなくなったり、充電時間を待たなければいけなかったりと多くのストレス要因が詰まっているので、僕としてはハクキンカイロに勝るものはないと思っています。

ハクキンカイロ本体の定価はスタンダードサイズで約4000円です。良いお値段しますが一度買えば半永久的に利用できますので、上述したメリットなどを踏まえた上でも買って損はないと思います。

また用途別でジャンボサイズはミニサイズもありますが、スタンダードサイズが大きさ的にも持続時間的にも一番適していると思いますので、検討してみるのもいかがでしょうか。

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