ネイチャー思想的サウナ論でととのう〔心と体をリセットして自然な自分になる方法〕

自然を感じる行動術
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サウナが大ブーム?

昨今サウナブームです。サウナーなるサウナ愛好家たちによってサウナの魅力について多くのメディアで語っています。

日本では昔からサウナ文化がありました。
しかしほとんどの若者は熱い、苦しいなどの理由で近寄ることはありませんでした。
たしか数年前まで、岩盤浴ブームがありましたよね。
なぜ突然、サウナが注目されはじめたのでしょうか。
なぜ、おしゃれな雰囲気の岩盤浴ではなく、おっさんくさいサウナが注目されはじめたのでしょうか。

そこには、ネイチャー思考が関係していました。

実はサウナ暦20年です。

実は僕は銭湯とサウナの魅力に高校生のときから取り憑かれていました。
きっかけは中学時代に叔父に連れて行ってもらったスキー旅行で初めてサウナに入った時でした。
半ば無理やりサウナに入らされ、すぐに汗だくになり思わず露天風呂の端で降り積もる雪にダイブします。
温度100度の空間から一気にマイナスの雪中。気が狂うかと思いました。

伯父も祖父ももともとサウナが大好きであり、自宅に一人用サウナがあるほどのサウナーでした。
その血筋もあってか、あのときの雪ダイブ経験が忘れられず高校生のときに地元の銭湯に通いはじめたのがサウナ道の始まりでした。

その地元の銭湯にはサウナ常連さんがいて、ここの地主さん、元銀行支店長さん、現役バリバリ商社マンなど、色濃いメンバーがいたのもハマったきっかけでした。
そこに行けば毎回誰かがいて、サウナで話をしながら水風呂に入る。それを何度も繰り返す。
サウナの中でガリガリ君を食べる。そんなことは普通できませんがこの銭湯の常連さんの特権でした。(残念ながらこの銭湯は現在廃業してしまいました)

それからほぼ毎週のようにサウナに通い、気づけばほぼサウナ暦20年。
たくさんの銭湯に通い、良いサウナの条件や水風呂の素晴らしさを体験してきました。
サウナの本場、北欧フィンランドにも行きサウナを体験してきました。
いつのまにか、僕のなかで一番長続きしている大好きな趣味となりました。

サウナの魅力、「ととのう」って何さ?

当時はもちろんサウナで「ととのう」なんて言葉はありませんでした。
サウナの上段に座り汗をだらだらかく、自分で決めた時間まで我慢し、そのまま一気に水風呂に沈む。
洗い場で少し休憩し、3セットほどしたら休憩所で涼む。
30分程度雑談をして、再度風呂に入りもう一度サウナセットを繰り返す。
そんな半分修行のようなものが、それが当時通っていたサウナ入浴パターンでした。

けれど、最初の3セット後の休憩中はなんともいえない浮遊感、快楽に満たされ五感が鋭くなる。悩みは吹っ飛び頭がスッキリとする。
だから素の状態で雑談ができ、友達や常連さんとの会話も弾む。そのあとの夜ご飯が格別である。
そんな感覚がなんとなく忘れることができず、また行きたいと思いサウナの魅力にハマっていきます。
そう、この状態の変化がいわゆる「ととのう」ということだと、この言葉が流行りはじめてから初めて気づきました。

「ととのう」ことはなんなのか?
学術的なことは他のサイトや文献を参考にしてもらうとして、私の表現でいうと「体内リセット」です。
サウナに入り、水風呂に入るとなんか体がふわふわする。気持ちが良くなる。
それがいわゆる「ととのっている」状態ですが、僕はやはり「ととのう」ことを目的にしているのではありません。

求めているのはそのあとの、例えるのならセーブデータを全部消したまっさらの状態になることです。
体内の毒や、体を重たくさせるものや、出きれていなかった分泌液や、あるいは鈍った味覚や嗅覚であるとか、脳内の雑念や心配ごと、悩みなどが無くなりすべて元の状態に戻るのです。

お風呂に入っても気持ち良いと感じる。「すっきりした」という感覚がある。
サウナに入ると似た感覚だけど少し違う、「リセットされた」という感覚になるのです。
もっと分かりやすく言うと「素の状態に戻った」感じなのかなと思います。

その感覚になったあとは、とても活動的になり、閃きが生まれ、元気いっぱいになります。

しかしこれは、一度二度サウナに入っただけではそこの境地までたどり着けません。
慣れやコツも必要になると思っています。

サウナでととのうためのコツって何さ?

まずサウナ自体に慣れてください。
熱いの嫌だなとか息苦しいなとか不快だなとか、なんか緊張するなというネガティブな思考はストップしてみてください。
そんなの難しいよ、という方。
テレビがあるサウナならテレビをみてください。友達ときている方は友達と話をしてください。
そうすれば気が紛れます。
ただここは少し熱いだけで、なんか熱いなぁくらいの感覚で受け流すようにしてください。

それが慣れてきたら、ここは癒しの空間であると思って気分をリラックスしてください。
ゆっくりと深呼吸して、皮膚から粒状に出てくる汗が大きくなり流れ落ちるのを眺めてください。チリチリと音が鳴るサウナストーンを聴きながら、檜の香りいっぱいの異空間を楽しんでください。

慣れること。リラックスすること。それだけです。
その切り替えができれば、あとはサウナと水風呂の力ですぐに「ととのう」ことが可能です。

ネイチャー思考的サウナ論

火を起こし、石でじんわり木の部屋を温める。ときにはヴィヒタという葉を体に打ち付ける。
石に水をかけ、蒸気を楽しむ。
そのやりかたは全て自然由来そのものであり、その空間に浸ることは自然を感じることでもある。
まさにネイチャーの空間で体内リセットすることでネイチャーに生きることができるようになることにつながる。
とても自然的な方法で自然な自分を手に入れることができるのだ。

サウナブームはいまのストレス社会や行先が見えない不安な情勢から逃避する、順応する、打ち勝つために必要なリラクゼーションとして、あるいは自己啓発の一種として一部のサウナ愛好家から火がついたように思います。
今までの岩盤浴でも温泉でもない、サウナが注目された。
それは、この火や石や木といった身近な自然由来で構成されている空間で肉体的、精神的にも自然な自分を手に入れることができるからだと思っていいます。
都会の人工的な暮らしに疲れてしまった人は自然と自然なものを求める。
その身近な手段としてどの地域にもどこかに一つはあるサウナが注目されたように思います。

いままで自覚していなかったけどサウナによって自分は無駄で余計なことでパンパンになっていたんだと気づいた人は、その感覚を大事にしてください。
それを定期的に気づかせ、リフレッシュしてくれる手段としてサウナがあります。

自然の一部になり、自然な自分になることができる手段のひとつがサウナです。
だから、きっとネイチャーを求めていた私も自然とハマったんだと思います。

フィンランドで体験したサウナはもっと自然を感じることができました。
サウナしかない施設でサウナでととのい、目の前の川に飛び込む。男女が関係なく同じ空間を共有し、見知らぬ人と心地よい時をのんびりと過ごす。
そんな文化が根付いているからこそ、北欧の人たちは豊かで幸福に満ち溢れているのだと感じます。
日本でも、自然を感じて自然になれる本当のサウナ文化が根付くことができたら、どんなに素晴らしい未来になるのだろうと思うネイチャー思考的サウナ論でした。

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