トレイルランニングをして五感で自然を感じよう〔トレランの魅力が分かります〕

自然を感じる行動術
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トレイルランニングとの出会い

社会人になってから、トレイルランニングを始めました。
それまで登山経験もなく、ランニングも健康目的のジョギング程度しか経験がありません。

なぜやろうと思ったのか。
初めは「短調なアスファルトで走るのは飽きるから」という理由でした。
私はすぐに飽きやすい性格です。よく言えばいつも何か新しいことを求めてしまう性格です。
いつものランニングルートはすぐに飽きてしまいモチベーションが続かない。
少しルートを変えても見覚えのある建物ばかり。
義務感のような感覚でランニングすることが嫌になってきました。

そんなときふと突然、山を走ってみたいと思いました。
そう思うまで、実は「トレイルランニング」というスポーツ分野があることすら知りませんでした。

まずはやってみようとわくわくしながら、いつものジョギングスタイルで、少しだけ水分を多めに持って、晴れた週末の高尾山に行くことにしました。

初めての感覚を味わう

登山道を軽くジョギングする感じで走ってみる。
当然だけど街でやっていたランニングとは異なり、基本的にアップダウンしかないのでペースが一定ではない。
登りと降り、階段だったり舗装道だったり砂利道だったりで走り方が変わることでいつものランニングとは違う、様々な筋肉を使う必要がある。

視覚と脳にも神経を使う。次はこっちに行こう、ここ踏んだら大丈夫そうだな。滑りそうだからここは注意深くゆっくりと。
少し余裕が出てくると次々と変わる森の情景にとてもわくわくして楽しんでいる自分がいる。
空が開けた休憩ポイントでは心地よい風と素晴らしい景色、森の中の濃い酸素で疲れが吹き飛ぶ。

水をがぶがぶ飲み、乳酸が溜まりまくった太ももを慰めながら登頂できた達成感は、いままでにない充実感だった。

なんだこれ。ランニングとトレランって走る場所が違うだけで全く別ものじゃないか。
それが率直な感想でした。

登頂後の下り道はさらにエキサイティングだった。傾斜で勝手に身体が前に進み、その流れを止めまいと必死に視覚で地面を捕捉し脚を動かす。
慣れてくるとだんだんと自分がまるで野生動物になったかのように疾走し、視野が狭くなり、周りがスローモーションのように流れていく。

なんだこれ!めちゃくちゃ楽しいじゃないか!わくわくな好奇心が爆発していました。

自然を感じるランニングだった

きっかけはアスファルトで走るのは飽きたことから始まったトレランですが、やってみたら自然を感じ自分自身も自然に帰ってワクワクできる体験だったことが衝撃を受けました。

湿った大地は滑る。砂利道はじゃらじゃらする。草地は柔らかい。そんな感覚で溢れかえります。
日が刺す道は暖かい。日陰の道は薄暗い。蜘蛛の巣が顔に張り付く。握った枝で切り傷を負う。
走っているだけでこんなにも情報量が多く、自然からの刺激を受け、短時間で濃厚な素晴らしい時間を過ごすことができる、良い経験となりました。

街で行うランニングは、走っていること自体に意識していなかったことにも気づきました。走りながら今日は仕事大変だったな、とか家帰ったらご飯作んなきゃなーとか思いながら、惰性でただ健康維持のために走るだけでした。周りの景色やいまこの瞬間に意識を向けることすらしていなかったことに気づいたのです。

トレイルランニングは、半ば強制的にそんな雑念を吹っ飛ばす力がありました。いま、この瞬間どうする、どう行動する、という「いま」を考えることに自然と集中することができました。
自然のなかで疾走するだけで、自分が自然な感情に戻ることができるのです。

「登山やハイキングでもいいのではないか?」
たしかに歩くと走るだけで基本的には同じアクティビティですが、大きな違いとして仲間と共にやったとしてもトレランは行動中に話ができません。自分自身と向き合う時間になります。
しかも走っているため周りからの情報量が多く、雑念が浮かぶ暇がありません。
結果として「いまこの瞬間を感じる。自然と一体化する」そんな感覚を得ることが出来るのはトレランなんだ。と思いました。

まさに、いまを生きるマインドフルネス思考に近いものがありました。

いまを生きる方法〔マインドフルネス思考法〕
今をちゃんと生きてますか? 昨日の悪い出来事を思い出し思い巡らせたり、これからのことを心配し続けていたり。 そんな、過去や未来のことや他人の心配で自分がいっぱいになってませんか。 これから起こるかも分からないことに心を奪われていませんか。

自然の中を走るだけで自然を感じ、雑念が消える。心も身体もすっきりする。適度な疲労感と大きな充実感が得られる自然派アクティビティだと思います。

トレランはどこでも出来る?

山を走るというのは、なかなかハードなスポーツです。
時には怪我もするし、山を知っていないと危険なこともあります。
しかし、実は山でなくても同じ経験をすることができると発見しました。
たとえば公園などで舗装された道を走るのではなく、舗装されていない砂利や土や芝をあえて走る。
河川敷を走る。浜辺を走る。用水路の横を走る。近くに裏山があればそこでも良いです。
舗装されていない道を選んでください。足から伝わる感覚や刺激が全く異なります。
また、舗装されていない道は近くに小さな自然もあるはずです。そこで少しだけでも自然を体感することができます。たとえば小川のせせらぎだったり、鳥の声だったり、新緑の美しさだったり。

ぜひ、あなたの住んでいる街の身近なところにそのような場所がないか探索してみてください。
それを走って見つけにいくだけでもワクワクしませんか?

トレイルランニングではなくネイチャーランニングですね。

トレランのメリット

普通のランニングと違い、視覚、聴覚、嗅覚が効果的に働きます。
また、瞬発力が求められ脳がフル回転します。
上半身も使い、手も使って走るため、様々な筋肉を効果的に、全身の筋肉を分散して使います。
登頂した達成感や、やりきった充実感が得られ、満足感があります

それ以上に自然と触れ合い、自然のなかを駆け巡ることが心の開放感、高揚感を生み出します。
この瞬間を感じられるため、精神的な疲れを癒すことができます。
これらのことは普通の街ランニングでは味わえない感覚ばかりです。

ふとしたきっかけで始めたスポーツが、ネイチャー思考にぴったりな行動であることはやり始める前は分かりませんでした。
トレランをやってみて、その魅力にハマり、自分が求めていたことだと気づきました。

普段、仕事をしていたら反応しない感覚や、いつのまにか鈍感になっている五感を呼び覚ます。
そして自然との一体感を味わい素の自分を取り戻すことが出来る。
ここちよい疲労感はあるけど、頭がすっきりして来週からの仕事がはかどる。

そんなスポーツだと思っています。
定期的に、身近なところから実践してみたらいかがでしょうか。
きっと、やる前と後では感じるものが変わっているはずです。

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