人生の振り返りと新しい生き方について【part 4 : 人生を変えてくれた本】

ネイチャー兄さんのテキトウ日記
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僕が仕事を辞め、さて、僕はどんな生き方をしたいのかを真剣に考えている時期に出会った3冊の本を紹介したい。これらは今までの生き方暮らし方の違和感を素直に代弁してくれていて共感したものだったり、とてもわかり易く論理的に目指すべき方向性を教えてくれたものだったりする。

『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』
『スロー・イズ・ビューティフル』
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』

という書籍だ。ちょっとずつ乾燥も踏まえて紹介したい。

人生を変えてくれた本①減速して自由に生きる: ダウンシフターズ 高坂勝 著

この本に出会ったのきっかけは、退職したら漠然と自然のなかで田舎暮らしのようなことをしたいと思っていたのと、コロナ禍で急速に在宅ワークが広がり、働き方に多様性が生まれた頃、移住者が急増し「半農半X」という言葉がちらほら聞こえてきた時期とタイミングよく重なったこと。
毎日に追われて疲れてしまった人が生き方を変えるための考えを教えてくれるバイブル的な本だと思っています。
著者は暮らしを「ダウンシフト」し生きるための最低限だけ稼ぐことを実践し、暮らしの半分は農を、残りの半分を自分の好きなことや得意で収入を得るという「半農半X」という造語を作った人だ。

今まで将来のためのたくさんの貯金を為、身を削って働くのが当然だと思っていた日常がいかに非日常だということを教えてくれて、いっきに肩の荷を下ろすことができました。
友達や同期の年収が気になり、どんな家や車を買ったのかに嫉妬したり悔しいと思っていた気持ちは一切なくなり、そのステージから降りて素直に友達の出世に喜ぶことが出来るようになったのもこの本からでした。

僕は退職する直前の休職時にこの本を読み、退職を決断する勇気を与えてくれた本です。
ぜひ、人生に悩んでいるのなら読んでみても良いかと思います。

人生を変えてくれた本②スロー・イズ・ビューティフル 辻信一 著

この本は、ダウンシフターズの本と訴えていることは似ているけど、自分の内面というより世界の市場や生産性がどんどんとスピードアップしていく資本主義経済に異を唱えた本です。
この本を読んで働き始めてからずっと持っていた違和感にこれだ!と腑に落ちた瞬間がありました。
具体的には、僕はそれなりに効率的に仕事をこなすのが得意な方だったので、めんどくさい!と思ったものは生産性をあげるために自分で工夫してツールを開発したり改善をよくしていた。
そうすると、今まで2時間かかっていたものが1時間で出来るようになった。やった!
じゃあその浮いた1時間で早く帰れる、と思っていても実際はそんなことあり得ない。早く仕事が終わった分、その人に追加で仕事が舞い込んでくる。改善してたくさんの仕事量をこなしているのに、得られる給料が増えるわけでもない。なんなら仕事が早く終わって早く帰ろうもんならその分残業代がつかないから給料は減る。仕事が出来ずに残業ばかりしている人はその分残業代をもらっている。
こんなシステムおかしくね!?というずっと抱えていた不満を、この資本主義経済の矛盾のようなものを指摘してくれたことで、そんな社会システムから離脱しよう。と思った一冊でした。
「スローライフ」という言葉を作ったのもこの著者です。
この著者の環境運動家である辻信一さんは、住まいからほど近い場所で「カフェスロー」という飲食店を立ち上げ、上記のような思想のもとゆったりと地域密着型で素敵なお店を構えており、僕が婚約したときの両親顔合わせで始めて利用した思い出のお店でもありました。そんな当時はこんなコンセプトだなんて知らなかったし、知っていたとしても、ふーんくらいの無関心な領域だったと思います。そんなことから縁を感じており一方的に親近感を感じている素晴らしい著者だと思っています。
同じ不満や違和感を抱えている人でしたら、ぜひオススメします。

人生を変えてくれた本③世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド 八木仁平 著

Youtuber中田さんが紹介していたことがきっかけだったと思う。今はもしかしたらとても有名な本になりましたが、僕が読んだのは発売したてくらいの頃。
自分のやりたいことって何なんだ?がわからなくなっていたときに出会い道筋を与えてくれた本です。非常に論理的、わかりやすく体系的に自己理解することでやりたいことを見つけ出すヒントを得ることが出来ました。
「自分の大事に思っていること」「得意なこと」「好きなこと」を今までの人生から見つけ出し、これらを掛け合わすことでオンリーワンなやりたいことを見つけ出すメソッド本です。
僕はこの本を買い、かなり時間をかけて今までの人生の出来事や印象的だった思い出を振り返り、メモを丁寧に取りながら真剣に向き合いました。
今でもそのメモは保存してあるのですが、そこで出てきたキーワードは「自然体験」「情報発信」「社会奉仕活動」の3つでした。現在ブログで情報発信し、畑をやりながら子どもに自然体験を通して学ぶ場をつくり、NPOに所属して社会奉仕活動も平行してやっています。この本のメソッドで出てきたやりたいことがそのまま今の生き方になっています。
もしこの本に出会わなければもっと迷走していたし遠回りしていたと思っています。
感情的というより論理的に解説しているので理系の僕にはぴったりハマった本です。もし気になればぜひ、試してみてください。

以上の3冊を紹介しました。どれも僕の人生にとって必要な時期になぜか自然と巡ってきた本たちです。今でも不思議だなと思います、あのタイミングでこれらの本を読まなければきっと変わることが出来なかった、早くても遅くても駄目で、あのタイミングで読むべき本だった、と感じます。
そんな瞬間のときに、もし偶然とこのブログをきっかけで読んでくれる人がいたらいいな、と思いながら僕の人生を変えてくれた書籍を紹介しました。

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